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戦後1948年(昭和23年)に新天地に「酒処石松」を初代店主 吉田孝義が開業。
当時、広島には流川地区以外には飲食店、居酒屋は少なかった。もちろんチェーン店居酒屋も無かった。
17時の終業と共に主に官公庁から一斉に流川地区に酒を求めて人々が押し寄せた。
現在のように、飲み会は休みの前ということはなく、平日であれ、毎日のように仕事帰りに職場の仲間と飲んで帰るのがサラリーマンの日常。流川の道端は煙草の吸殻、飲みすぎた後が散らかっていた。
行きつけの店で、いつも決まった席。飲み代は付けが当たり前。給料が入ってひと月分を払う。
石松の縦一列20席あるカウンターも、多くのいつもの人がいつもの席に座っている。
昭和40年代に2代目吉田真一も建設業から脱サラし、店に出始める。
写真は1975年(昭和50年)、広島東洋カープが初優勝の時のもの。
当時、大のカープ党と知られていた石松。この日ばかりは、皆飲んでくれと、樽酒を振る舞い、店の酒はタダ。店の前の新天地公園は人だかり。一晩中、歓喜の中、皆が飲み明かした。
多くのカープファンに愛される店であった。

2009年「石松」は三代目吉田大輔に代わり「石まつ三代目」と屋号変更。
開業70周年記念では、初代から付き合いのある酒蔵「誠鏡」の中尾酒造社長も駆けつけての鏡開き。
2代目の亡き真一の時代には店に立っていたの妻の一枝も常連客と祝った。
間もなく訪れる75周年、80周年へと続いていく。

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